近鉄奈良線の移設について思うこと
こんにちは
今回は、近鉄奈良線の移設問題について、自分の感想を交えながらお伝えしていきたいと思います。
1. 近鉄奈良線の移設とその背景
現在、近鉄奈良線の大和西大寺~新大宮の間の線路は、世界遺産に登録されている平城宮跡を横切るかたちで通っています。その線路を、宮跡外に移設をするというものです。
そもそも、なぜそんなことをするのかと言うと、背景には「開かずの踏切問題」というものがあります。
以下は産経新聞からの引用です。
同線をめぐっては、敷地西側の踏切が1時間のうち最大約50分間も遮断された状態になる「開かずの踏切」で、日常的に渋滞を引き起こしている。国土交通省は平成29、30年、改良が必要な踏切として同駅周辺など計8カ所を指定。今年度内の改良計画の提出を求め、3者が協議を進めてきた。県などは25日付で線路移設を盛り込んだ計画を同省に提出。実現すれば8カ所の踏切はすべて撤去できるという。
平城宮跡を横切る近鉄奈良線、ようやく移設で決着 完了は40年後 - 産経ニュース (sankei.com)2021.3.25
なんと、工事完了は2060年!?
めちゃくちゃ長い・・・
また、総事業費は2000億円程度!?
なんか、あんまり実感がわきませんね・・・
2. 新駅の設置
しかも、線路移設に際して、「(仮称)朱雀大路駅」「新大宮駅」「(仮称)油阪駅」が新たに設置される模様です。
以下は日本経済新聞からの引用です。
平城宮跡横断の近鉄奈良線、県・市と移設協議へ: 日本経済新聞 (nikkei.com)
(仮称)朱雀大路駅の設置は現在の朱雀門広場の南側あたりになります。
ぶっちゃけ、駅が設置されたからといって平城宮跡に行く人ってそんなにいるのでしょうか(笑)。古代史が好きな人くらい?
(仮称)朱雀大路駅を設置するのであれば、平城宮跡の他にも、人を集めるもの、例えば商業施設や宿泊施設、飲食店みたいなものも充実させる必要があるのではないかと思います。
そしてなんと、油阪駅が復活するのか!?もし復活すれば、JR奈良駅へ行きやすくなるとは思います。
ただ、もしその3駅が設置されたら、大阪難波や京都駅までの所要時間がその分伸びることにもなるかもしれません。新大宮駅は元々ある駅を大宮通りに移設するということでしょうが、新しい2つの駅はどんな種別の列車が停車するのでしょうか。少し気になります。
3. 私の勝手な感想
新型コロナが流行する前、大勢の観光客が奈良を訪れていました。平城宮跡を通過するときに車窓から朱雀門や大極殿が見えますよね。そこを通過するときに、近鉄では平城宮跡についての車内アナウンスもありました。そしたら、電車に乗っていた外国人観光客がカメラを取り出し、電車の中から見える朱雀門や大極殿を撮影していた光景を見たことがあります。やはり、初めて奈良に来られた方にとっては、見入ってしまう景色だったのでしょうか。
そんな線路も移設してしまうと、なんだか寂しくなりますね(笑)。しかし、開かずの踏切問題の解決も大事だと思うので、なんだか複雑ですね。。。