奈良の飲食店は早く閉まるって本当!?
こんにちは
今日は、めちゃくちゃよく言われる、「奈良の飲食店は早く閉まるのか」と言うことについて触れたいと思います。
よく、奈良を訪れた観光客から、「奈良の飲食店は店じまいが早い」とか「奈良は夜8時以降飲食店がやっていない」という意見を聞くことがあると思います。
結論から言うと、別にそんなことはありません。
奈良でも、夜遅くまで営業されている店はたくさんあります。
では、なぜ、そんなことが言われるようになったのでしょうか?
理由を考えてみました。
1. 「閉まっているように」見える
まず一つ目が、「閉まっているように」見えるということです。
こちらに、奈良の商店街についての記事があります。
奈良は「寝倒れ」、商売より睡眠?(とことんサーチ): 日本経済新聞 (nikkei.com)
2016.1.23 日経新聞
こちらの記事の中に、夜8時の東向き商店街の様子を撮影した写真が載せられています。
さらに、記事にはこのようにありました。
アーケードに観光客はおらず、カウントしたところ、通りに面した約60店のうち土産物屋やそば店など40店ほどが既に閉店していた。
しかし、東向き商店街(や、もちいどの商店街)は、飲食店というより、どちらかと言うと土産物屋や古着屋などが多く、業種として夜遅くまで営業する必要のない店が多いのです。観光客は、近鉄奈良の近くにある商店街が飲食店も多いだろう、といった思いからシャッター街に見えるのでしょうか。
2. 地理的な要因
奈良県は観光地がたくさんありますが、街の性質としては「ベッドタウン」です。奈良県民の多くは、大阪に通勤しています。奈良に住んで大阪へ通勤する、いわゆる「奈良府民」(この言葉はウィキペディアにありました)が多いのです。また、奈良の町の構造として、近鉄奈良駅があるのは、「旧市街地」と呼ばれているところです。ここは、観光地が多く、観光客も多い場所です。世間一般に連想される奈良のイメージといったところでしょうか。それに対して、「奈良府民」が多く住むところは、「学園前」や「登美ヶ丘」、「菖蒲池」などといった奈良市の西側です。このことから、奈良市西部と大阪を通勤で日常的に往復するわけですが、奈良市の旧市街に行くことはあまりありません。
3. 奈良で飲食店が多いところ
奈良で飲食店が多いところと言えば、一つ目に「ならまち」でしょうか。ここは、夜遅くまで営業されてるお店も多いです。観光客は、東向き商店街やもちいどの商店街を見ただけで「閉まっているところが多い」と思い込んでしまうことが多いと思いますが、細かい通りの中まで入っていくと、たくさんお店があります。
また、「新大宮」も飲食店が多いです。ここは、近鉄奈良駅の一つ隣の駅ですが、駅周辺はオフィス街となっており、飲食店も豊富です。
次に「富雄」です。ここは、奈良市の西部ですが、近畿大学や帝塚山大学、奈良先端大学院があり、学生が多く集まります。とくに、ラーメン店が多く、レベルも高いです。また、学生が多く集まることから、他の飲食店も夜遅くまで開いているところが多いです。